廃用症候群は、生活不活発病ともいい、不活発な日常生活や過度の安静などにより引き起こされます。予防のためには、身体的、心理的・社会的な活動性を高めることが大切となってきます。
廃用症候群の主な症状としては、①関節の拘縮 ②筋萎縮・骨萎縮 ③骨粗鬆症 ④褥瘡 ⑤心肺機能の低下 ⑥起立性低血圧(姿勢の変化に伴う血圧や循環血液量の調節機能の低下により、起立時にめまいやふらつきが生じるもの)⑦誤嚥性肺炎 ⑧嚥下障害 ⑨尿失禁 ⑩認知機能障害、知的機能の低下 ⑪うつ傾向、意欲の低下 ⑫周囲への無関心があげられます。
高齢者の寝たきりの原因としては、脳血管障害や認知症、転倒骨折等があげられます。この場合、身体機能だけでなく、心理的荒廃や認知症化といった精神神経機能の低下も起こり、廃用症候群とならないよう、十分に注意することが必要となってきます。
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